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目次
【導入】
最近、やっと気づいたのが、送葬のフリーレンはヒンメルの純愛物語だという事です。それに気づいてから、アニメの見方が変わりました。以前は、何となく優しい、ゆっくりとした時間の流れのアニメだなっておもっていたんですけど。
アニメ『葬送のフリーレン』を見返しながら、純愛さにちょっと感動を覚えています。これは、勇者ヒンメルがフリーレンに捧げた、一生分、いや「死後の時間」さえも使い果たした究極のラブストーリーだったんですね。
そして、そのヒンメルの愛し方を見ていて、ある映画の主人公が頭をよぎりました。 不朽の名作『フォレスト・ガンプ』の主人公、フォレストです。
一見、ファンタジー世界の勇者と現代史を駆ける青年。全く違う二人ですが、彼らが持つ「愛の純度」は、驚くほど似通っていました。
【1. 全ての始まりは「幼少期の一瞬」】
二人の愛には、共通する原点があります。それは、子供の頃の「たった一度の救い」です。
- ヒンメル: 森で迷子になった時、フリーレンに見せてもらった「花畑を出す魔法」。
- フォレスト: スクールバスで誰にも席を譲ってもらえなかった時、ジェニーがかけてくれた「ここに座っていいよ」という言葉。
彼らにとって、愛とは複雑な駆け引きではありません。あの時、暗闇の中で自分を照らしてくれた「光」を一生守り続けること。 ヒンメルが後にフリーレンを仲間に誘ったのも、50年後に再会した時も、彼の心の中には常に「あの日の花畑」が咲き誇っていたのです。
【2. 「賢くないけど、愛が何かってことは知ってる」】
フォレスト・ガンプの有名なセリフにこうあります。
“I’m not a smart man… but I know what love is.”
ヒンメルもまた、ある意味で「賢くない(損得勘定ができない)」男でした。 寿命の違うエルフに恋をしても、報われないことは分かっていたはずです。自分の想いを伝えても、当時の彼女には理解できないことも。
それでも彼は、「君が未来で一人ぼっちにならないように」と、各地に銅像を建て、好物を教え、思い出を刻みました。 「今、自分の恋人にする」ことよりも、「自分が死んだ後の彼女の人生を温める」ことを選んだ。この利他的な愛こそが、フォレストとヒンメルを結びつける最大の共通点です。
【3. アニメを見返して気づく「愛の伏線」】
この視点でアニメを1話から見返すと、景色が全く違って見えます。
- なぜ彼は、あんなに跪いて指輪を嵌めたのか?
- なぜ彼は、あんなに優しい眼差しで彼女を見つめていたのか?
- なぜ彼は、あんなに「くだらない旅」を大切にしたのか?
全てのピースが「フリーレン、君を愛している」というメッセージに収束していく快感と切なさ。ヒンメルが仕掛けた「愛の魔法」に、数十年遅れでフリーレン(と私たち視聴者)が気づいていく構成の妙に、ただただ脱帽するばかりです。
作中では、直接的にヒンメルが「愛している」という言葉を伝える事はないんです。だけど、時間をかけてとるその行動が、すべてフリーレンへの愛情に終息していくところが、本当に切なく尊いと感じ、泣けてきます。
【結び:愛とは「記憶」の中に生き続けること】
フォレストはジェニーを看取り、彼女との息子を育てながら、彼女が自分の中に生き続けていることを確信していました。 ヒンメルもまた、フリーレンが自分の旅路を辿り、いつか「愛」に気づく未来を信じて眠りについたのでしょうか。
きっとヒンメルは、フリーレンに愛情を注いでいる事を気づく、気づかないは関係なく、見返りを求めていない。
「愛は理解するものではなく、実行するもの」 その尊さを、ヒンメルとフォレストが教えてくれました。
皆さんは、フリーレンがヒンメルの本当の気持ちに気づいた瞬間、どんな表情をすると思いますか?愛情を理解しないエルフという種族を、注ぎ続けたヒンメルの愛情で変える事ができるのか、どんな結末が待っているんでしょう。
